中庭が光と風を運ぶ開放的な住まい
鹿屋市 Y様邸子どもたちが伸び伸びと成長できる家
コンセプトに掲げたのは、子どもたちが伸び伸びと成長できる家。幼いうちは自由に走り回れるようなプランをイメージしました。実は私、トータルハウジングで設計を担当しています。自分の家は思いのままに…というよりも、妻の要望を軸にして、家族が心地よく過ごせる空間づくりに注力。
立地や敷地の特性を考慮して、中庭を設けることで採光や通風を確保しました。キッチンの向かい側にウッドデッキを備えるなど、“抜け”を作ってあるのもポイントです。
場所や色にこだわった照明
照明計画です。家の中はリラックスして過ごしたいので、明るさや光の色に気を付けました。特にリビングは白を基調にした広い空間。光が全体にまわることを考慮し、設置場所を厳選。ダイニングは食事を楽しめるよう、温かみのある光を選んでいます。
また、光源が直接見えない間接照明をリビングやキッチン、主寝室、トイレに採用。アクセントとしても優秀だし、夜は日中と違う表情を楽しめるメリットも。間接照明は、お客様へのプラン提案にもよく用いています。
状況に応じて対応できるプラン
子どもの数=子ども部屋の数。ではなく、成長や希望に合わせて1部屋を可動式の収納家具で仕切るスタイルを取り入れました。ドアは2カ所設けてあるので、プライバシーを確保した個室にすることもできます。
でもわが家には3人の子どもたちがいます。全員が個室を欲しがったときには、主寝室を明け渡し、和室と寝室を兼用させる予定。中庭も現在は愛犬のスペースになっているし、その時々の状況に臨機応変に対応できるプランだなぁと実感しています。
ムダのないプランニングを
限られた敷地内でなるべくゆったりと住空間を取りたい場合は、ムダが無いようプランニングするといいですよ。わが家ではリビングが団らんの中心。そこで天井高を2,700mmに。広がった空間に中2階を造り、床下は外からもアクセスできる収納を設置。
中2階は家族の声を聞きながら仕事ができる書斎スペースとして活躍しています。他に注意しておきたいのが、家具の配置。手持ちの収納家具や家電などを新居でも使うなら、あらかじめ設置場所を考えておいた方がいいと思います。